2014年7月13日日曜日

◎韓国語能力試験(TOPIK)5級合格記 ー韓国語学習歴18ヶ月ー〔森高寛二〕

【JAIS TOPIK研究会】森高寛二(横浜国立大学経営学部。2014年度は、延世大学校に交換留学中)

最近、韓国語能力試験(TOPIK)受験者が世界的にも増えています。一定の学習時間を決めて検定合格という目標を立てて勉強することは、韓国語学習者にとって、とても効率の良い方法だと思います。

大学に入って教養科目や第2外国語で韓国語を始めた人でも、1年の時からきちんと学習計画を立てて勉強すれば、卒業前にTOPIK6級に合格できると授業時間に先生の話を聞き、一度挑戦することにしました。

いろいろと大変ではありましたが、延世大学校に留学する直前の2013年第32回韓国語能力(TOPIK)で5級に韓国語勉強スタートから18ヶ月で合格しました。(2013年10月20日施行)

 


大学1年の授業で先生から示された目標は、韓国留学に行く前に韓国語能力試験6級に合格することでしたが(韓国語学習歴24ヶ月以内)、予定より1年早く延世大学に留学することになり、24ヶ月目となる2014年3月の受験チャンスを逃してしまいました。そこで、今回は、これまでの韓国語の勉強の過程(5級合格)を振り返ってみたいと思います。

【学習年表】
●2012年【4月】韓国語学習スタート(大学での第2外国語として)/JAISメンバー登録〔JAIS韓国塾〕

●2012年【8月】[JAI・IESA]2012年夏期韓国短期留学プログラム(国立公州大学、4週間)

●2012年【11月】第39回「ハングル能力検定試験」4級合格
        第28回韓国語能力試験(TOPIK)1級合格(244点)

●2013年【3月】[JAI・IESA]2013年春期韓国短期留学プログラム(国立公州大学、2週間)

●2013年【4月】第30回韓国語能力試験(TOPIK)【3級合格】(265点)

●2013年【6月】第40回ハングル能力検定試験【3級合格】

●2013年【8月】[JAI・IESA]2013年夏期韓国短期留学プログラム(国立公州大学、2週間)

●2013年【11月】第41回ハングル検定試験【準2級合格】
       第32回韓国語能力試験(TOPIK)【5級合格】(224点)

●2014年【3月】[JAI・IESA]2014年春期韓国短期留学プログラム(国立公州大学、2週間)

•2014年【3月】韓国留学スタート(大学交換留学、延世大学校)〜現在


【ゼロからのスタート】
僕が、初めて韓国語を学び始めたのは、大学1年生の時に第2外国語として、韓国語の授業を受講した時からです。その当時は、もちろんハングルを読むことさえできませんでしたし、流行していた韓国の音楽も大して聞いていたわけでもなく、本当に知識ゼロからのスタートでした。

授業では、2日程度でハングルの文字・発音を覚え、また2日間にわたって韓国語の基礎文法を学び、授業の教科書の例文•本文を、日本語と韓国語の両方を丸暗記する授業が繰り返されました。

【丸暗記】JAIS式韓国語学習法
ここでいう丸暗記とは、韓国語だけでなく日本語ももちろん書けて言えるようにすることで、しかも、できるだけ早いスピードで滑らかに、言えるようにすることを指します。

正直に言って、韓国語の勉強において、特別な教材を使ったということはなく、ただできるだけ多くの例文を丸暗記をしただけでした。もちろん、検定試験のために、単語帳も使用しましたが、それらも、文章ごと丸暗記する方法をとりました。

少しでもたくさん韓国語に触れるために、外に買い物に行く時に歩きながらや電車の中でも、何度も何度もぶつぶつ言いながら暗記していきました。また、CD付きの教材の場合は、ウォークマンに取り込んで、発音を確認しながら繰り返し聞きました。


【国立公州大学 短期留学】
その後は、1年次の夏休みに行われた、JAI・国立公州大学韓民族教育文化院共同企画の
2012年度 夏季 韓国語・韓国文化 国立公州大学短期留学プログラムに4週間参加するなどして、韓国語の勉強を続けていきました。

実は、これが僕自身の初めての海外渡航ということで、目に映るものすべてが新鮮でしたし、自分たちとは全く異なる言語の中で生活する人たちがいるということを実際に見て確認したことは、良い経験になりましたし、プログラムで24時間体制の学習•生活管理下で集中して韓国語を学んだことは、その後の勉強のモチベーションを維持していくうえでも大きな助けになったと思います。

その後も、国立公州大学へは、2013年度 春季・夏季そして2014年度 春季のプログラムにも参加し、各プログラムとも2週間という短い期間ですが、韓国語の上達のために努力してきました。国立公州大学韓民族教育文化院は、韓国政府から在外韓国人の韓国語教育の委託を受けて設置されており、韓国最高レベルの先生方が韓国語を指導しています。午前9時から午後5時まで正規の韓国語授業があり、それが終わったら夜11時間まで自習学習や個別指導が行なわれ、睡眠時間を減らして課題をやりました。

こちらは、国立公州大学 韓国短期留学プログラムで公州大学から頂いたテキストです。



このテキストは、TOPIKの出題範囲に含まれる、文法を中心に扱っており、各文法について、韓国語での説明とその文法を使った例文がすべて韓国語で書かれています。




勉強法(*JAIS式韓国語学習法)としては、まず、以下のように、このテキストの例文をノートに書き写します。

見開きの左ページに韓国語を書き写し、右ページには、日本語訳を書いていき、
これを常に携帯して、先ほどの丸暗記を進めていきました。

また、公州大学から頂いたテキストには、TOPIKの過去問もあり、試験の前には、こうした問題も解いて勉強していきました。もちろん、ただ解くだけでなく、この時も、出てきた問題の丸暗記もしていきます!
*文章を丸暗記する前には、必ず、指導先生の日本語訳で自分の韓国語訳が正しいのかを検証し、文法事項を正確に理解してから日本語文から丸暗記!!




【TOPIK スコア】
こうした勉強を続けていくうちに、TOPIKの結果も少しずつ伸びていきました。

①第28回TOPIK(初級)勉強歴6ヶ月
まずは、韓国語勉強歴6ヶ月の時点の第28回のTOPIK(2012年10月28日受験)の結果です。この時は初級(1・2級)を受験しました。

語彙・文法56点 書き取り53点 聞き取り72点 読解63点 
結果 244/400点(平均61点)で初級の1級合格でした。


②第30回TOPIK(中級)勉強歴12ヶ月
続いては、その半年後の韓国語勉強歴12ヶ月で受験した
第30回のTOPIK(2013年4月受験)の結果です。この時は中級(3・4級)を受験しました。

語彙・文法59点 聞き取り59点 聞き取り80点 読解67点
結果 265/400点(平均66.25点)で3級合格!!



③第32回TOPIK(高級)勉強歴18ヶ月
そして、今回の韓国語勉強歴18ヶ月で受験した
第32回のTOPIK(2013年10月受験)の結果です。この時は高級(5・6級)を受験しました。

語彙・文法74点 書き取り44点 聞き取り54点 読解52点
結果224/400点(平均56点)でこうして5級に合格しました。


【終わりに】
僕自身の韓国語の勉強方法は、大学の韓国語授業で学んだ丸暗記という単純な方法を地道に行ない、また大学の休みを利用して積極的に韓国語短期研修に出かけたことでした。韓国語と日本語の文の構造の類似性を理解して丸暗記する方法をとったことで、大学の教養科目で韓国語を勉強し、2年生の秋にはTOPIK5級に合格できたのだと思います。

5級に合格したとはいえ、まだ最上級の6級があるので、
次の受験を楽しみにしています。

最後になりましたが、日本と韓国はかけがえのない隣人だと思っています。
大学に入る前は、まさか、自分が韓国に留学することになるとは夢にも思っていませんでした。
親善は互いを理解することから始まり、互いを理解するためには、コミュニケーション能力が不可欠だと思います。そのためにも、より多くの日本と韓国の学生が互いの言語を勉強して交流することを願っています。
そして、韓国語を勉強する方は、ぜひ一度、韓国語能力試験を受験することをお勧めします。

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