ブログ運営者の金範洙です。東京学芸大学連合大学院で博士学位を取得して2006年から大学で韓国語を教養科目・第2外国語として教えてきました。
現在、東京学芸大学特命教授(国際担当)として日本と韓国・アジア大学との教育連携プロジェクトに携わり、大学の韓国文化研修運営、韓国語教育などの諸教育仕事に従事しています。
専攻は社会科教育・歴史ではありますが、2000年頃から日韓の国際会議同時通訳や司法通訳を始め、様々な分野の通訳・翻訳のミッションを遂行してきました。
〇BS(ぼんす)式韓国語学習法とは【日韓言語対照文法・通翻訳トレーニング】
大学で韓国語を教えることになり、国際社会で通用する実践的な韓国語を学生に教えるための独自の学習法を開発し、授業ではいわゆるBS文法に基づいたイメージ・発声トレーニングを行っています。BS文法とは、私の名前であるボンスから取ったものです。つまり、ボンス式韓国語学習法になりますが、誠実に勉強してくれる日本語ネイティブなら、週1回の教養科目韓国語学習者でも18か月程度の学習で韓国語能力試験(TOPIK)最高級の5級、6級に合格するように指導しています。
大学の第2外国語授業で同時通訳の仕事を想定した本格的なトレーニングを始めたきっかけは、2011年東日本大震災でした。それまでは教養科目の韓国語であることで、私自身、学生の韓国語への関心を高め簡単な会話・作文能力を学習させることで満足していました。震災後、余震が続くなかで一生懸命に授業を履修する学生らを前に、プロとしての韓国語の実践能力を教えると宣言した訳ですが、このブログの前半は当時の学習者との記録です。
「日本語ネイティブであるみなさんが韓国語を私の言う通り本気で勉強してくれれば、卒業までプロレベルの高度な韓国語能力が手に入る」と約束し、「もし2年勉強して所定の目標(TOPIK・ハン検上級合格)が達成できなかったら損害賠償に応じる」とまで宣言しました。このブログには、ハングル文字学習の段階からTOPIK及びハングル能力検定試験の合格過程を証拠(成績・合格証)入りで記録しています。数年後、BS学習の事例として紹介するため出講先大学の数名の学生に学習スタートからの記録を残すようにお願いしています。(学生は教育学部、工学部、経済・経営学部などに属し、韓国との直接的な接点は授業以外はありません。)
他にも多数の受講生が韓国語能力試験(TOPIK)・ハングル能力検定試験の中上級に合格し、また韓国の大学に留学する人や大学院進学に繋がったケースも稀ではありません。
TOPIK3級・4級、ハングル能力検定試験3級・準2級レベルは、通常、第2外国語として履修しても1年程度の学習で十分到達可能です。もし韓国語専攻の学生だったら、TOPIK6級の高得点合格(平均95点以上)を1年以内の学習目標として設定してもいいでしょう。
勉強のコツは、まず韓国語・日本語文の構造を日本語ネイティブの立場から比較理解し、集中的な言語切り替えトレーニング・丸暗記暗唱訓練を行うことです。最後には、暗唱した文章(日本語・韓国語の両方)を白紙の上に書く(最大のスピードで速記)ことになりますが、1字たりとも誤字があってはいけません。
2023年2月の今、ようやく長いコロナ禍の出口に立っている感がします。国際交流が止まった時期にも日本社会における韓国語・韓国文化への関心はむしろ高くなりました。韓国を含む地域のグローバル企業への就職を希望する学生も増えつつあります。学生時代に最高の韓国語能力を身に着け、国際社会に活動の舞台を広げてほしいものです。
〇ブログ運営者:金範洙(東京学芸大学特命教授・一般社団法人国際交流振興協会長)
★追記:2024年4月から和洋女子大学国際学部(国際学科)に着任しました。韓国語・韓国学を担当しています。韓国語のプロや韓国地域学の専門家を目指す人は和洋女子大学国際学科で高度な韓国語運用能力を目指しましょう。
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